閉幕まで残り1カ月となった大阪・関西万博で13日、フランスの歴史や文化を発信する「ナショナルデー」があり、日仏の柔道五輪メダリストらが、子どもたちに柔道の技を披露するなどして交流を深めた。
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フランスは柔道が盛んで、競技人口は日本の4倍の約53万人とされる。この日は、パリ五輪金メダルで地元の英雄、テディ・リネール選手のほか、日本からは谷亮子さん、野村忠宏さんらが参加。大阪などで柔道を習う小学生約50人を前に、相手選手への尊重や自制心、感謝の大切さについて語った。
谷さんらが投げ技などを実演すると、会場からは歓声があがった。子どもたちはレジェンドらの手本をみながら、フランス語で「アン・ドゥ・トロワ」のかけ声とともに足払いなどの技を披露した。
東京五輪金メダルのクラリス・アグベニェヌ選手と背負い投げを練習した神奈川県の小学4年、井上鈴々(りり)さん(10)は「つり手の引きで強さを感じた。選手に会えてうれしかった。将来はアグベニェヌさんのように強くなりたい」と笑顔だった。
日本館とフランス館の間を、赤い服を着たボランティア約220人が手を取り合ってつなぐ、「赤い糸」をテーマにした催しもあり、中間点では両館を代表して藤原紀香さんと仏俳優レア・セドゥさんがバトンを交換した。